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エイト君のママ、マリンちゃんはとても賢くて母性の強い女の子。
お産の後の手術…奇跡としかいいようのない頑張りをしてくれました。
今は一人息子のエイト君と遊んだり、他のワンコ達とも仲良く穏やかに過ごしています。
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３月２７日
マリンちゃんが出産予定の６０日目分娩が始まりました。
赤ちゃんの頭数はレントゲンで６頭。
エイト君が産まれたのは３月２８日になっていました。
（マリンちゃん、おめでとう！お疲れさま！可愛い赤ちゃんが無事に６頭生まれたね
）そう思っていました。
だけど、マリンちゃんの様子がおかしい！！
６頭の赤ちゃんを産み終えたのに、陣痛が止まらないのです
心配で病院に行きました。でも異常はないとのこと、心配しすぎ…と言われて帰ってきました。
でも、やっぱり様子がおかしいのです。
また病院へ行き、そして今度は夜間救急病院へ行きました
結果は、マリンちゃんのお腹の中には、やはりまだ胎児らしきものが
残っているらしく、
でもその子たちはすでに亡くなっていて形のない状態で、
レントゲンに写らなくて発見がおくれてしまったのでした。
（手術して分かったのですが、お腹には２頭の赤ちゃんの羊膜が残っていました。
マリンちゃんは８頭妊娠していたのです。もしかして９頭だったかも…。）
（あぁー、だからマリンちゃんはまだ産もうと頑張り続けていたんだね…）
マリンちゃんは子宮全摘出することに…。
痛い思いをさせてごめんね
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３月２９日
まずは、輸血をして、そして手術とのこと。
獣医さんから「お母さんは助からないかも。かなり厳しいです」そう言われました。
手術のための麻酔をかける事にも耐えられないかも…と説明を受けました。
その時はもう大泣きでした。
出産が始まるまでずっと元気だったのに…。
妊婦も運動が必要と、お庭で遊んだりもしてたのに…。
でも、絶対にマリンちゃんは助かる、そう信じていました。
その頃、家ではマリンちゃんの生まれたての６頭の赤ちゃんたちは人工ミルクを飲ませていました。
メロンちゃんのお乳ももらっていました
赤ちゃん、ママが元気になって戻ってきてくれるまで頑張って大きくなってね…。
でも、異変が始まりました
すごい下痢…。すぐにマリンちゃんの入院してる病院へ検便に。
でも、まだ生まれたての新生児の赤ちゃんのことはよく分からないことが多く・・・。
急激に弱って、きょうだいの中の女の子が亡くなってしまぃました
他のきょうだい達も様子が…
赤ちゃん達は、お腹で亡くなっていた子からの胎盤感染が考えられ、
まだ免疫のない小さな体に細菌感染があったようでした。
また、多頭すぎる妊娠のため未熟なところが多いまま産まれてしまっている…との事でした。
新生児の検査というのはとても難しく、血液検査をしようにも小さな小さな赤ちゃんです。
まだ８０グラムない子も…。
血を採取すること自体、赤ちゃんにはかなり大きなダメージになるらしく…
必死でした。ミルクでなくブドウ糖を与えたらお腹に優しいかも…とか、保温も気をつけました。
病院で赤ちゃんに可能なお注射をしてもらい、皮下補液もしてもらいました。
でも、弱っていく様子が見られ…
本当に自分の無力が情けなく思いました。ごめんね…本当にごめんね…。
この頃、なぜか毎日雨ばかりでした…
そしていよいよマリンちゃんの手術。
手術の前に先生に赤ちゃんとの面会をお願いしました。
エイト君です。
マリンちゃんはそれまでとは全く別人のように起きあがり、
赤ちゃんをペロペロしだしました。
本当に感動の様子でした
手術が始まり、マリンちゃんは赤ちゃんの側へ行きたい
…その一心だったのか、麻酔がなかなかかかりにくい程でした。
そして大手術を乗り越えてくれたのです
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３月３１日
マリンちゃんは術後の回復が早く、退院できました。
でも、今度はエイト君が入院ということに…。
まだほんの少ししか母子で過ごせていないのに…
エイト君に助かってほしい！ 育ってほしい！
絶対にこの子は助けたい！ 助けなくては！
マリンちゃんのためにも、必ず助けて見せる！
本当に祈るような日々の始まりでした。
なんとしても、マリンちゃんの側に、この子を連れて帰るんだ！
（マリンちゃん、ごめんね…、頑張るから待っていてね。）
（お願い神さま！この子まで連れていかないで…。）
きょうだいの分まで元気いっぱい幸せに育ってほしい
ここからエイト君の必死の看護が始まりました。
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